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犬と暮らしの研究室

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  • 【犬の「モーターパターン」って、知っていますか?】無料ダウンロード資料の解説

    【犬の「モーターパターン」って、知っていますか?】無料ダウンロード資料の解説

    うちの子、なんであんなに全力でボールを追いかけるんだろう。
    なんで、くわえたロープをすぐには離してくれないんだろう。
    なんで、おもちゃを引っ張り合っていると、途中で急にブルブル振り回し始めるんだろう。

    そんな「あるある」の裏側には、実は犬に共通して備わっている、ひとつの行動の連なりがあります。

    それが、今回の無料ダウンロード資料で紹介している「モーターパターン(捕食本能に関わる一連の動き)」です。

    モーターパターンとは何か

    犬の祖先であるオオカミには、獲物を捕らえるための一連の動作パターンが、生まれつき備わっていたと考えられています。

    探す → 気づく → 見つめる → 忍び寄る → 追いかける → 捕まえる → 保持する → とどめを刺す・切り分ける → 食べる

    これが、その基本の連なりです。

    家庭犬は、もう食べるために狩りをしているわけではありません。そのため、この一連の動きを最後まですべて行うことは、めったにありません。

    ただ、動きそのものは、今の犬たちの中にもしっかり残っています。

    犬種によって、どの動きが強く出やすいかは違います。牧羊犬なら見つめると忍び寄りが強く出やすく、レトリーバー種なら追いかけると保持するが強く出やすい、というように、それぞれ異なる「部分的な連なり」を見せます。

    9つの段階、それぞれの意味

    資料のイラストに沿って、簡単に説明します。

    犬のモーターパターン9段階のイラスト(探す・気づく・見つめる・忍び寄る・追いかける・捕まえる・保持する・とどめを刺す/解体・食べる)

    画像をタップすると拡大表示されます

    1 探す 目と鼻を使って、その場を探し回る段階です。散歩中に地面や空気の匂いを熱心に嗅いでいるとき、この動きが出ています。
    2 気づく 何かの気配に気づき、体が一瞬固まる段階です。遠くの鳥や物音に、耳をピンと立てて反応するときの動きです。
    3 見つめる 対象からじっと目を離さない段階です。
    4 忍び寄る 体を低くして、そっと距離を詰めていく段階です。
    5 追いかける 実際に走って追いかける段階です。ボール遊びで、いちばん盛り上がる瞬間かもしれません。
    6 捕まえる 対象に飛びついて、口や体で捕らえる段階です。
    7 保持する 捕らえたものを、しっかり咥えて持つ段階です。「取ってきたよ」と誇らしげに戻ってくるときの姿です。
    8 とどめを刺す・切り分ける 咥えたものを振り回したり、前足で押さえて引っ張ったりする段階です。おもちゃ遊びでよく見られる動きです。
    9 食べる 最後に、口にしたものを味わう段階です。

    満たしてあげることが、エンリッチメントになる

    大切なのは、これが「困った行動」ではなく、犬にとってごく自然な、満たされるべき欲求だということです。

    追いかけたい、咥えて振り回したい、持ち運びたい。こうした欲求を、安全な形で日常の中に取り入れてあげることが、そのままエンリッチメント(生活の質を高める工夫)になります。

    • 追いかけるのが好きな子には、フリルポールなどで思い切り追わせてあげる
    • 咥えて持ち運ぶのが好きな子には、ロープのおもちゃを十分に持たせてあげる
    • 探すのが好きな子には、フードを隠して探させるノーズワークを取り入れる

    こんな行動、心当たりありませんか(行動とモーターパターンの段階の対応表)

    画像をタップすると拡大表示されます

    一連の動きを、途中で取り上げて終わらせるのではなく、その子が満足するところまで完結させてあげる。それが、エンリッチメントとして活かすいちばんのポイントです。

    問題行動の予防にもつながる

    この視点は、遊びを豊かにするだけでなく、日々の困りごとを未然に防ぐことにも役立ちます。

    自転車や走る子どもを追いかけてしまう。来客に向かって突進してしまう。物を咥えて振り回し、ボロボロにしてしまう。こうした困りごとの多くは、モーターパターンの一部が、望ましくない場面で発動してしまっている状態だと捉えることができます。

    犬にとって、追いかけたい・咥えたいという欲求は、意志の力で我慢させるものではなく、どこかで満たされる必要のあるものです。安全な遊びの時間の中でその欲求をしっかり発散できていれば、日常のふとした場面で衝動的に飛び出してしまう場面は、少しずつ減っていきます。

    つまり、

    • 遊びの中で欲求を満たしてあげること
    • 困った場面でその衝動が出てしまわないように、環境や練習を整えること

    この両輪で考えるのが、無理のない関わり方です。「まったく追いかけさせない」を目指すのではなく、「追いかけていい場面と対象を、こちらが決めてあげる」という発想の方が、犬にとっても飼い主さんにとっても、続けやすい取り組みになります。

    この資料の使い方

    この図は、こんな場面で活用いただけます。

    • 愛犬がどんな動きを好むか、観察するときのチェックリストとして
    • おもちゃ遊びやドッグスポーツの組み立てを考えるときの参考として
    • 困りごとの背景を、ご家族や周りの方に説明するときの資料として

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